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島緑(シマミドリ)
冬から春にかけて無人市場で販売。
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今から20数年前の全盛期には知らない人はいないくらいの有名なエンドウでした。関西の市場で大人気をほこったこの島緑エンドウも、今では1〜2名しか生産者がいないという寂しい現状になってしまいました。というのも、エンドウ類はことのほか連作をきらいます。限られた農地しかない屋久島では畑が限界にきてしまった事と、農家の高齢化、加えてこの島緑エンドウの特長にありました。草丈がなんと3m以上にもなるのです。それぞれ皆さん工夫して台を作りその上に登り管理作業、収穫等しなければならなかったのです。そんな苦労をしてまで生産していた、それはこのエンドウがやわらかく、甘く、とても美味しいからです。私も10数年エンドウ作りを止めていましたが、数年前もう一度作付したくて種子を探してみました。でももうないんです。試験場にも経済連にも。1人だけ生産を続けておられた農家の方がいましたが自分の作付分しか種はもっていませんでした。方々さがして、やっと1人だけ知り合いの方が古い種があるよとわけていただくことができました。その方も、もう島緑エンドウは作付していません。もう種の寿命としてはギリギリのところでした。畑に播いてみました。芽は出るけど根が出ていないのです。普通は根が先に出てその後に芽が出るのです。その後何日も待っているとその芽の部分から根が出てきたのです。なんとか島緑のツルになりました。草丈も1mちょっとでした。それでもサヤがつきました。貴重なサヤでした。全部来年のための種子にしました。それ以来種子を絶やさないようにして何とか現在に至っています。 今年は台風の当たり年。20a(アール*)も作付したのに何回も台風にもまれ一昨年作付した田んぼのせいで連作障害も発生。成長があやぶまれています。種を追加播きし現在様子をみています。エンドウは連作を嫌う・・・思い知らされました。薬品ではなく、それなりの対策はほどこして種まきしたのですが、台風にもまれて地ぎわの傷口より病菌に侵されてしまったのかも・・・基本の土づくりがまだまだだと、もう反省しているところです。何とか回復してほしい今年のエンドウ・・・、心がいたみます。ガンバレ島緑・・・心待ちされている皆様のためにも。
* 1アールは100u |
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エンドウ畑の様子
2004.10.14
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●シマミドリ●
「昔から伝わる 鹿児島の地方野菜」
平成14年9月 鹿児島県園芸振興協議会・・・P27より
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鹿児島県の特産野菜といわれるエンドウは民間での育成種が少なく、品質優良と暖地での早出しを育成目標として、昭和27年、鹿児島県農業試験場の太田敏雄園芸部長がワールドレコードにウスイ系を交配し、翌年、これにウスイ系の戻し交配を行い、昭和34年、実用上固定段階に達したので、「青竜」と命名し普及した。
その後、昭和44年、農林登録品種に採用され、「島緑」と改名された。「島緑」の特性は早生で草丈が高く、葉は濃緑大形で、つるは太く節間が長い。花硬も長く、通常2花をつける。分枝性、耐病性は弱い。莢は大きく、濃緑色で僅かに湾曲する。子実は光沢のある濃緑色でやや大粒である。味は糖含量が多く、食味良好で品質は大変優れた。
子実の種は1莢当り7〜8粒で実入りはよく、1莢平均重は11g、莢の長さは9.5cm、巾1.8cmであった。熟種子はクリーム色で白目、ごくわずかにしわが認められる。
作型適性は、耐寒性がやや弱いので極暖地の秋まき冬どりに、昭和30年から40年代にかけて屋久島、長島を中心に隆盛をきわめた。屋久島では9月下旬から10月上旬まきで、1〜4月に収穫する。
この品種の難点は草丈が高いことによる支柱の高さと季節風の防風対策が栽培上必須条件であった。
筆者が平成14年の2月に見た屋久島の生育は、支柱の高さが2.5m、草丈は2.3mにも達していて屋久島岳を後ろに壮観な光景であった。
現在、屋久島では1人の農家が経済販売しているだけで、昔を知る者として歴史を思い感慨部深かった。
この実エンドウは粉質系で味が抜群によかった。
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